最近のマンションでは、和室のない間取りも増えています。
今回ご依頼いただいたのは、
マンションの玄関を入ってすぐの小さなフローリングのお部屋に、大工さんが小上がりを造作し、その上に畳を納める施工でした。
畳は厚みも自由に対応できます
一般的なボード床と呼ばれる畳床は、**インシュレーションボード(木質繊維ボード)**をベースに、断熱材やクッション材などを組み合わせて作ります。
そのため、畳の厚みは約15mm弱から65mm程度まで、設置場所に合わせて製作することができます。
厚みがある畳にはメリットがあります
私は、設置条件に特別な制約がない限り、できるだけ厚みのある畳をおすすめしています。
その理由は、ボード床と言われる畳床の場合
- 木質繊維ボードの量が増え、調湿性が高まる
- 必要に応じて断熱材を組み合わせることができる
- クッション材を入れることで足当たりが良くなる
など、快適性を高めることができるからです。
今回は調湿性と足当たりを重視
今回はマンションのフローリングの上に設けた小上がりでしたので、床下からの断熱性はそれほど必要ありません。
そこで大工さんと打ち合わせを行い、畳が入る部分の深さを30mmで製作していただきました。
畳床は、
30mmのインシュレーションボードに約2mmのクッション材
を組み合わせ、調湿性とクッション性を重視した仕様にしました。
完成後は、畳が枠より約5mmほど高くなる計算でしたが、縁無し畳は角のクッション部分が少し沈むため、見た目も自然で、ふっくらとした仕上がりになりました。
足当たりも優しい仕上がりに
小上がりへ上がる際、角に足を乗せると、枠と畳が同時に足に触れるため、角だけが当たる場合よりも足への負担が少なく感じます。
見た目だけを見ると畳が少し高く見えますが、実際の使い心地を考えると、この高さにして正解だったと思います。

和紙表「小波(さざなみ)」を使用
今回使用した畳表は、い草ではなく和紙表「小波(さざなみ)」灰桜色です。

一般的に「琉球畳」と呼ばれる縁無し畳でよく見かける目積織とは異なる織り方のため、見慣れた畳とはひと味違う、おしゃれでモダンな印象になります。
洋室や小上がりとの相性も良く、和室らしさを残しながらもインテリアに馴染みやすい人気の畳表です。
なお、「琉球畳」という名前で呼ばれることが多い縁無し畳ですが、本来琉球畳とは「七島い」で織られた「琉球表」を使用した畳を指します。
本物の琉球畳をご希望の方は、お気軽に「琉球表で作りたい」とご相談ください。
小上がりや洋室への畳施工、畳の厚みや素材選びなども、お部屋に合わせてご提案いたしますので、お気軽にお問い合わせください。



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