板戸などの重量のある建具や戸襖は動きを軽くするために、戸車が取り付けられている事が多いです。
普段からお掃除していても、気がつかないうちに車輪が埃を巻き込んでいたりしてしまいます。
今回は、襖や戸襖の張り替え時によく見かける戸車の状態をご紹介します。
よくあるのは戸車へのホコリの巻き込み
まずはこちら。
戸車の車輪にホコリやゴミが絡みつき、そのまま使い続けることで戸車の内部までゴミが入り込んでしまった状態です。

この程度であれば、裏技で見た事あると思いますが、
敷居に輪ゴムを置いて建具を何度か往復させることで、
この画像で見えているホコリは取れる場合があります。
しかし実際に戸車を外してみると…

車輪が誇りを巻き込んで、さらに多くのホコリが詰まっていました。
取り出してみると、思っていた以上の量に驚くことも少なくありません。

結構な量が詰まっていました。💦
今回の戸車には見られませんでしたが、軸に髪の毛、糸くず等が巻きついてしまい回転しづらくなっている事もあります。
襖の張り替え時には戸車も点検しています
当店では、戸車付きの襖や戸襖をお預かりした際には、
ホコリが入り込んでいそうなものは戸車を取り外し、
- 清掃
- 動作確認
- 摩耗点検
を行っています。
清掃だけでスムーズな動きが戻ることも多くあります。
コトコト音がする原因は戸車のヒビ
こちらは別の戸車です。
動き自体はそれほど悪くありませんでしたが、動かすたびに**「コトコト」**という音がしていました。
確認すると、車輪にヒビが入っており、その部分が敷居を通るたびに音が出ていました。

戸車に亀裂が入っているのでこの部分が来るとコトコトと音がします。
また、
見た目にあまり分かりませんが、
戸車をつまんで動かしてみると芯部分が摩耗しているとガタガタと動きます。

そのガタつきの分、戸車が中に沈み込みますから、
建て付けが悪くなったり、建具自体が敷居に当たってしまい、
動きが悪くなったりします。
経年劣化で戸車破損
こちらは、賃貸物件の板戸の戸車です。
車輪にヒビが入った状態から、さらに進んでしまった物です。
開け閉めの音を静かにするための車輪の柔らかい部分が剥がれ、車輪そのものも砕けてしまっていました。
この状態では正常に転がることができないため、戸車をすべて交換し、建て付けも調整して作業完了です。

戸車は自分でも交換できます。
そんな戸車ってホームセンターで売っていますので、
DIY好きの方ならすぐに掃除や交換する事が出来ると思いますが、
交換を考えた場合、同じように見えてもサイズや形状はさまざまなので、
外して現物合わせするのが良いです。
取り付け後の建て付け調整は、
取り付け部分を掘り込んだり、詰め物を入れたり、
鴨居が下がっていたりすると、建具を削り込む場合もあります。
最近、
- 引き戸が重くなった
- コトコト音がする
- 閉めた時の隙間が気になる
と感じるようでしたら、戸車が原因かもしれません。
ご自身での戸車のお掃除や取り替えが難しそうでしたら、
襖や戸襖の張り替えとあわせて、お気軽にご相談ください。



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