畳表 藺草(い草)について

い草の断面(内部はワタ状)

畳表 藺草(い草)について

い草は、世界で300種類もある湿地帯に自生する、い草科の多年生植物です。
そのうち日本に在るい草は、約50種類です。
特徴は、細長い茎だけで葉が無く約1.6メートル程迄成長し、
草の中身は綿状になってます。
現在日本では、熊本、福岡、佐賀、高知、広島、石川、静岡などで栽培されています。

過去には岡山も代表的な産地として栽培してました。

栽培時期は8月苗床から良い物を株分けして12月の寒い時に植え付け、
翌年の春先に先刈りをし、
背丈が約130センチを超えた6月下旬頃より7月中旬くらいまで、
早朝に刈り取り、天然染土に漬け込む泥染めを行い、乾燥させます。
そうする事によって色・つやが増し色調を保ち変色や褐色を防止する事もでき、
清々しい香りを引き出す事が出来ますが、
最近では、泥染をしない製品も出て来ております。

畳表として使う部分は、丸い茎で先端と、根元を切り落とした真ん中の部分を使います。
一枚の畳表を織るのに、約4000本から多い物で約7000本のい草が使われますが、
収穫後すぐに畳表に織り上げるのではなく、質、長さ、色調などい草を
選別してから織機で織り上げられます。
その選別も一回ではなく数回に分けた物もあります。

い草の善し悪しは、変色が無く、根元から先端迄充実して、
太くて長い物が良いとされています。

畳表のグレード

畳表のグレードの良いものは、い草の品質のばらつきが無い事
(親の根から別れて子供、孫と生えてくるので、出来るだけ同じ時期に発芽して同じ長さ、太さ、身入りのい草)
このような「い草」を織ったものが畳表になります。

畳表は経糸(たていと)
綿糸(めんし)、麻糸(ジュート麻、マニラ麻)を使って織られています。
1つの目安として、この経糸の種類によって等級区分が有ります。
もちろん、
い草の種類や品質によっても違いますが、
一般的に良い畳表は、
麻糸をダブルで使ったものや、
麻糸と綿糸をダブルに使った物、
そして織り目が揃っていて谷がボヤけてなく
肉の厚いものが品質の良い畳表とされています。
実物の畳表をお見せして説明しております。

い草の品種や農家さんの研究、そして農家さんの目指す、
完成品の畳表になるまで、
栽培方法、肥料、農薬、作業工程、織など、農家さん毎に特色があります。

当店のオススメの畳表は、実際に農家さんのところへ行き作業を手伝い、
色々な話を聞いたり感じたりして、この人と思う農家さんのをメインに使用しております。

い草には、有る程度の期間、綿状の部分で有害物質を吸着しますし、香りには鎮静効果があり、集中力が増すので勉強効率もアップ。そして食べても食物繊維も豊富ですので、お通じにもです。(^_^)

計測してないのでなんともいえませんが、
畳は、床材としてフローリングよりも音を吸収すると思いますので、
和室が落ち着いた空間と思われる部分の1つではないかと思います。

当店の近くの荒川に、 畳表を作る程長くないですが、
水際に野生化している、い草が生えております。
それと、時々空地にも生えている事が有りますので、
探してみると、以外と近くに「い草」は生えているかもしれませんよ。

もし持って来られる物でしたら栽培してみると花や観葉植物等とは違い
面白いかもしれませんので、是非お試しして下さいね。

当店の店先で生やしている「い草」でよければ、
来店可能な方のみ、ビーニール袋に入れてお分けいたしますね。
(来店の予定を必ずお伝えください。)

産地での違い