結露(けつろ)について
結露は、室内の湿った空気が冷たい面に触れて水滴になる現象です。
放っておくとカビを発生させ、畳や壁・家具を傷める原因になります。
ここでは「仕組み」「種類」「発生場所」「対策」を一度にわかりやすく説明します。
1.結露の仕組み
室内の空気には水蒸気が含まれています。
室内温度が下がると空気が飽和し、もうそれ以上水蒸気を含めなくなります。
そのとき、余った水分が水滴(結露)として現れます。
- 温かい空気は多くの水蒸気を含みます
- 寒い面(窓・壁・家具裏・畳下)に触れると水滴になります
- 放っておくと湿気が室内に残りやすくなり、カビそしてダニ発生の原因に
2.結露の種類
結露は発生する場所や条件によって種類が異なります。
■ 発生する場所による分類
表面結露
窓ガラス、サッシ、壁、家具の裏側などの目に見える面で発生します。
内部結露(壁体内結露)
壁の中、床下、天井裏のように見えない場所で発生し、柱や断熱材の劣化につながります。
■ 発生時期・条件による分類
冬型結露
冬の暖房時に発生しやすい代表的な結露です。
夏型結露(逆転結露)
冷房で冷えた室内で高温多湿の外気が入り込むと発生します。
放湿型結露
壁内部の水分が冷えた面で結露する現象です。
3.結露が起こりやすい場所
結露は「温度差」だけでなく「湿度」「空気の流れ」によっても起きやすくなります。
・暖房しない部屋
暖房がない部屋は温度が低く、湿度が高いと結露が発生しやすくなります。
・空気がよどんでいる場所
空気が動かない角や家具裏、押入れの奥などは結露しやすいポイントです。
・ヒートブリッジ部
断熱性能が弱い部分(窓枠・出窓・壁と床のつなぎ目)は冷えやすく結露の発生原因になります。
4.代表的な生活シーン別の結露
ここでは、日常でよくある結露発生シーンをまとめました。
■ 押入れ・収納内
非暖房室である押入れは、襖の開閉や汗を吸った布団からの水蒸気が入り込み、結露しやすくなります。
■ 浴室
もともと湿度が高い場所で、入浴後の乾燥不足が結露の原因になります。
■ 暖房室(居間・ダイニング等)
炊事や暖房器具(ストーブ・ファンヒーター)で水蒸気が多くなり、窓や家具裏・畳下に結露します。
■ 非暖房室(廊下・寝室・洗面所等)
暖房室や浴室から湿気を含んだ空気が流入して、低温の壁や窓で結露することが多いです。
マンションの玄関ドア内側の結露もよく見られます。
5.結露対策(簡単な工夫)
結露を防ぐには、「湿気をためない」「空気を循環させる」「冷たい面を減らす」ことが大切です。
◎ 押入れ・家具周り
- 収納物を壁から離す、空気の通り道を作る
- 襖や戸を開けて風通しを良くする
- 布団は乾いた状態で収納する
- 扇風機等で内部の空気を循環させる
◎ 浴室・台所・トイレ
- 入浴後は水気を切り、換気扇を回す
- 湯船の水は使わないときは早めに捨てる
- 台所では料理中などは、換気扇や窓を開けて湿気を排出する
- トイレのフタは閉めておく
◎ 暖房器具使用時
- ストーブ上にやかん等を置かない(ガス、灯油ストーブは水蒸気を発生させます)
- 定期的に換気を行う
- 室内の湿度・温度を適正に保つ
◎ その他
- 室内干しを避ける
- 除湿機や空気循環扇の活用
- 結露した水滴はすぐ拭き取る(湿気を減らす)
6.まとめ
結露は「温度差 × 湿度 × 空気の流れ」によって起こります。
生活の中でちょっとした工夫をするだけで発生を抑えられます。
畳や壁・家具を守り、快適な住まいを保つために、日常の結露対策を心がけましょう。
