シバンムシの被害
シバンムシは、タバコシバンムシやジンサンシバンムシの他にも種類がいます。
成虫の特徴は、体長約3ミリ前後で、ゴマ粒よりも少し小さく、赤褐色です。
卵は、約0.3ミリで白色
幼虫は白色で小さなイモムシみたいで、成熟して約4ミリになります。
シバンムシの被害画像
が畳表に穴を空けた物だと思います。
![畳表に虫の穴](https://www.tatami-hamoto.com/info/musihi/siban/musi2.jpg)
こちらの穴も多分そうだと、思いますが・・・
![畳縁の側面に穴があいている。](https://www.tatami-hamoto.com/info/musihi/siban/musi1.jpg)
シバンムシ自体は、体に害はありませんが、大量に発生すると、
人に害を与えるアリガタバチの発生の可能性が出てきます。
被害内容
数匹単位で出てきたり、大量に出てくることがあります。
主に乾物を好む虫なので、それらが食べられています。
シバン虫の発生量が多いと幼虫に卵を産みつける「アリガタバチ」の発生の原因になり、
アリガタバチは人を刺します。
発生場所
タバコ、お菓子、ペットフード、小麦粉、パン粉、乾麺、
ペットフード、かつお節、漢方薬等の乾燥食品類の加工品を好みますので、
台所や食品庫、物置などで発生する事があります。
発生した場合は、シバン虫の食べそうな物を保存している所も確認してみて下さい。
私の経験した所、
虫が湧きづらいと言われるボードの畳床の家庭でも畳表に穴を開けている場合が有りました。
発生時期
春から秋にかけて発生しますが、
部屋の室温等の条件で年に3回は発生時期が来るそうです。
ある文献では、
夜家の光に吸い寄せられて、網戸の目を抜けて入ってくると言われています。
不確かですが、ちょっとした隙間から侵入するのは間違いないです。
駆除方法
発生源の発見と、個体数を減らすことが第一になります。
発生場所を探します。
畳の上などで見ることが多いですが、シバン虫の食べ物となる所をさがします。
餌となる乾物が保存されている台所、物置等に置いて有るペットの餌や釣りの餌、藤の家具、ベランダや玄関において有る草花の袋詰めの肥料、仕掛け忘れた殺鼠剤も発生源だったりすることもあります。
また、
畳と畳の広くなった隙間に入り混んだペットの餌の屑からの発生源もありましたので、
可能なら畳の下の掃除も効果があると思います。
○畳の敷いてあった場所と向きを変えない→畳が入らなかったり隙間が空いたりします。
(無理やり入れてしまうと畳が壊れる場合があります。)
○畳の下に入っている畳表の切れ端は、段差調整の為に入ってます。
元の位置にもどすと段差が目立たないです。
その発生源の可能性のある所を綺麗に掃除しましょう。
その後、
良く飛ぶ虫なので、燻煙タイプやキリタイプの殺虫剤を使用したり、
電撃殺虫機で、飛んでいる虫を駆除する。
針を畳の中に差込むタイプ薬剤の場合は、
畳の中にポリエスチレンフォームの入った物の場合が有ります。
この場合は、薬剤の有機溶剤成分でポリエスチレンフォームが、
溶ける恐れがある為、
このタイプの薬剤を使用する場合は、
畳の心材を確認してからの方がよいです。
散布するタイプの場合は、
全ての部屋、クローゼット、タンス、押入れ、台所等の扉の中に行き届く様にする。
その際に、
畳の下にも行く様に、畳を上げて空き缶等で畳の下にも入り込む様に、
隙間を空ければ良いと思います。
散布後は、卵が孵化する頃に第2回目を念のためにすると良いと思います。
予防対策
餌となる乾物などを賞味期限等の確認をしながら周辺の掃除、
また、
シバンムシ以外の虫にも通じますので、
湿気がこもりがちな家や湿度の多い時期では、
敷物剥がしてを時々日光で虫干しする。
出来ない場合は、畳の隅を上げて、空き缶等で畳の下に空気が入り込む様にし、
エアコンで除湿などする作業もを定期的に行っていると
畳の間に逃げ込んでいるシバンムシの発生にも早く気がつくと思います。
シバンムシに効くタイプの薬を製造している会社のリンクです。
薬はそれぞれに特徴が有ります。
各社の注意書きを見て使用の判断をしてくださいね。
フェロモンタイプ(ゴキブリホイホイの様な物)の場合は、
退治よりも発生源を見つける為に使う事が多い様です。
シバンムシでの種類でフェロモンを分けておりますので、
相談してから購入する方が良いと思います。
ご質問が有る方は、遠慮なく問い合わせ下さい。