畳の特徴
畳は、弾力性、防音性、吸放湿性、断熱性、保温性そして 空気の浄化作用も有るという「優れモノ」なんです。
その秘密は、私達が触れている部分であるい草(畳表)と、 見えない部分の稲わら(畳床)にあります。
い草は直径1.5ミリ程の草ですが、芯はスポンジの様に無数の穴があいています。
また、畳床の稲わらは、ストローの様に中が空洞になっています。
畳床は、その稲わらを縦横に約40センチ重ね並べた物を 5センチ程の厚さに圧縮して縫って有ります。
つまり、い草も稲わらも空気を沢山含んでいて、しかもその空気は、
いつでも出入りする事ができるため、衝撃や音そして余分な水分も吸収してしまうので、
弾力性に優れていて、湿度も快適な状態に近くなるように畳も呼吸しているのです。
(水分は少しづつですが、畳1枚で約500ミリリットル吸放湿する事が出来ます)
それに、空気は熱を伝えにくいため夏は涼しく、冬は冷気を遮るため暖かく過ごせるのです。
(エアコンやストーブ等の電気代、ガス代、灯油代の節約でエコロジーです。)
更に、先程述べたい草は、そのスポンジ部分で人体に有害な 二酸化窒素を吸着し、
空気を浄化する性質が有るのです。
この能力は、東大工学部西村研究室の研究によって分かりました。
また、北九州私立大学の森田洋教授の研究では、
畳の部屋では、集中力が高まり学習能力がアップするとか、
シックハウスの原因の一つであるホルムアルデヒドを吸着する。
畳表のい草の抗菌作用により、水虫菌や足の匂いの原因である菌の繁殖を抑えたりします。
畳表のい草の香りはあたかも森林浴をしているような気持ちになります。
心がリラックスして疲れた体を癒してくれる、リラクゼーションの世界へ導いてくれます。
何故か畳の部屋でくつろぐと心地良いのは、こんな効果があるからなのです。
また、食用用のい草では、粉末状にしているので、
栄養価も高く食物繊維なども豊富ですので、
飴、麺、お菓子などに混ぜても素材の癖もほとんどなく食べやすいです。
い草を使ったお箸は、お箸として使えますし当然食べることもできるんですよ。