カビについて
住まいを守るための湿気対策のご案内
カビは、
**室内の気温が20〜30℃、湿度が60〜85%**になり、
さらにカビの養分となる汚れやチリがあると発生しやすくなります。
このような環境では、カビをエサにするチャタテムシなどの虫も発生しやすくなるため、
日頃からの湿気管理と換気は、住まいを快適に保つうえでとても重要です。
カビが発生しやすくなる主な原因
カビの大きな要因は、湿度の上昇です。
特に次のような状況が重なると、知らないうちにカビが発生しやすくなります。
- 梅雨時期や夏場の高湿度
- 秋の長雨
- 冬場の結露
- 加湿器の使いすぎ
- 換気不足による湿った空気の滞留
マンション・団地で注意したいポイント
マンションや団地などの集合住宅は、
周囲がコンクリートで囲まれているため、
窓の位置や大きさによって空気の通り道が限られがちです。
その結果、
- 部屋の角
- タンスや家具の裏
- 物が密集している場所
など、空気が動きにくい部分に湿気がたまり、
カビが発生しやすくなります。
対策としては、家具を壁から少し離し、空気の通り道を確保することが有効です。
戸建て住宅で気をつけたいこと
戸建て住宅では、室内環境に加えて床下の通気も重要になります。
床下換気口がある場合は、
- 換気口を物でふさがない
- 換気口付近に常に水を与える植木などを置かない
など、床下に湿気がこもらない環境づくりを心がけましょう。
万年床・敷きっぱなしの布団について
布団を敷いたままの状態が続くと、
人の汗により布団が湿気を含み、その湿気が床材に影響します。
- 畳の場合
畳が湿気を吸い込み放湿できず、
軽度であれば畳表の交換、
重度の場合は畳床まで傷み、新畳が必要になることがあります。 - フローリングの場合
表面は問題がなくても、
下地の合板が湿気で劣化し、床が柔らかくなることがあります。 - 絨毯の場合
絨毯自体は防カビ仕様でも、
下地の床材が知らないうちに傷んでしまうケースがあります。
日常でできる湿気対策
日頃から、次のような対策を行うことで湿気を逃がしやすくなります。
- 布団をこまめに畳む・干す
- 畳めない場合は、布団の位置を定期的にずらす
- 布団の下にすのこを敷き、空気の通り道をつくる
これだけでも、床材が湿気を放湿する時間を確保でき、
カビ対策として効果があります。
換気の目安は「湿度50%前後」
理想的な室内湿度は50%前後、
高くても60%を超えないことが目安です。
ただし、雨上がりなど外の湿度が高い状況で窓を開けると、
かえって湿気を室内に取り込んでしまう場合もあります。
そのため、
湿度計を設置し、数値を確認しながら換気やエアコンを使うことをおすすめします。
カビが出やすい場合のチェックポイント
対策をしているのにカビが発生する場合は、
次の点を一つずつ見直してみてください。
- 空気が滞りやすい場所になっていないか
- 湿気の発生源(室内干し、浴室、トイレ、水槽、観葉植物、料理の湯気、人の発汗など)が多くないか
- 結露や湿気を感じた際、水分を拭き取り室内から排除しているか
- 冬場、加湿しすぎていないか
- 換気の際、外の湿度を考慮しているか
環境を総合的に見直すことが大切です。
最後に
防カビ剤などでカビを抑える方法もありますが、
カビが発生するのは、湿気がたまりやすい環境が整っているためです。
湿気がこもりにくい住まいを意識することで、
- 建物の傷みを防ぐ
- カビによる体調不良のリスクを減らす
ことにもつながります。
日々の小さな工夫が、
カビと縁遠い快適な住まいづくりにつながります。
結露についてもあわせてご覧ください。
