いま 畳を 語る とき

いま畳を語るとき ブログ

青山・スパイラルガーデンでの畳展示レポート

青山のスパイラルガーデンに8月31日に行って行きました。

畳の素材の説明から新しい使い道まで幅広く情報発信されていて、
とても楽しく体験して学ぶことができました。

畳の素材を知る展示

畳表の実物が貼り付けられた説明プレート

この画像のようなプレートが畳とは、畳表1、2、畳床と現物が貼り付けられたりして、
見て違いを感じる事の出来る説明プレートとってもよかったです。
これ、行って触って読んだ人だけが感じられるとても良いプレートでした。

畳表に使われる草たち

下の画像は、畳表の原料になる草の断面です。
(ルーペで拡大して見やすく展示されてました。)

七島い、琉球表と言われる草の断面です。

七島いの断面の拡大画像

三角のカヤツリ草と言われる草を割いて乾燥させたものを使って織ったものが
本来の琉球表と言います。
琉球表と言いますが作られているのは、
現在は大分県国東市(くにさきし)のみの生産になります。

普通の畳に使われている「い草」です。

い草の断面の拡大画像

国産では、熊本県八代が日本の生産地としてとても有名ですが、
佐賀県、福岡県、広島県、高知県、石川県、で作られています。
そして最近では静岡県でも少ないですが作られているそうです。

ビーグという太い草です。

ビーグい草の断面の拡大画像

おもに、沖縄県が産地になります。
とても草が太く皮も厚いです。
出来上がった畳表は、
泥染をせずに、乾燥させておりますし、
織も畳の目の幅も少し広いので、
素朴でしっかりとした畳表という感じです。

い草と畳の新しい可能性

こちらはい草の可能性や畳の可能性を感じる家具などが展示されていました。

い草をロープ状にして編んだ椅子

い草の縄で編んだカバーで包まれた椅子

畳のラウンジチェアっていうのかな?

畳で作ったラウンジチェア

畳ラウンジ座椅子?ベッド?

足の伸ばせる畳のラウンジ座椅子?

どちらもクッションが入っていて座りごごち良いです。

デザイン的に織られた畳表でクッション部分を包んで作られた椅子

クッション面を畳表素材で包んだ椅子

こちらはカバータイプでした。

デザイン織した畳の椅子

畳をアートとして楽しむ

壁に飾られていたグラデーション織の畳を壁のアクセントとして使った、
畳パネル

タペストリーのように壁に飾られた畳パネル

このパネルの下に畳ベンチがありその上に置いてあった畳。

畳ベンチの上においてある、い草の色を途中変えて織ってある丸い畳

色を切り替えて織られた物で丸い縁無し畳になってました。

これは、織もデザインもとて工夫されて作られていた置き畳
手前のS字に曲がった畳は形に合わせてグラデーションに織られていました。

デザイン置き畳

ちなみにS字部分と紺色の部分は1つの畳なので、
5枚の畳です。

い草断面の壁面アート

い草の断面を並べた壁面アートなんです。

い草の断面を並べた壁面アート

ぱっと見よく分かりませんが
拡大すると

い草の断面を並べた壁面アートの拡大画像

めっちゃ、い草の断面!
これ、吸湿性や消臭効果とかめちゃめちゃありそう。
ただ、作るのにとても苦労したと作家さんが言ってました。

32枚の畳を使った「回し敷き」

こちらは32枚の畳が回し敷きされた畳のスペース
色が違うのは畳の目の向きも関係ありますが、
違う種類の畳表を使われているんです。

32枚の色々な種類の畳表を使った畳が回し敷

下の画像が配置図で上の画像の下側の角の白いパンフレットの置いてある畳が11番、
その左側に立っている方の目の前の畳が27番です。

畳配置図

上の番号の所に入っている畳の種類です。

敷かれていた畳の説明書き

4ひのさらさ、
7と8七島表
11本備後
27備後中継ぎ表

4「ひのさらさ」良い表で畳屋さんにお願いするとすぐに手に入りますが、
7、8、11は生産枚数が少なく
27は本備後よりも高価な畳表の中継ぎ表というものです。
材料としてはこのようなものになります。
使用する時はこの中の髭をむしり取って使います。

本備後中継ぎ表2種類

畳表の真ん中の部分が他よりも密度が高いので、
畳として使うと真ん中に帯のように柄が出てくるのが特徴の1つです。

27番のアップです。
真ん中に帯状に色が少し変わっているように見えます。

中継ぎ表が使われていた畳

まとめ

このイベントは、一般の方やインテリア関係の方に向けた、
畳屋い草を生活の一部にと紹介された感じのイベントでした。

  • 畳の基本的な知識
  • 国産畳表の素材の特徴や種類
  • 畳の新しい可能性(家具・アート・デザイン)

といった幅広い世界を体験することができました。
畳屋としても、とても勉強になり、
刺激的で充実した良いイベントに行く事が出来てとてもよかったです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました