今回の開催場所はTTM代表の浜田先生の地元の
奈良県吉野で行われました。
東京から新幹線で京都まで行きそこから大和上市に向かいます。
京都からは急行でゆっくりとお昼前に到着し、
前回の時に気になっていた駅前の食堂で中華そばと巻き寿司いただきました。
また来たいと思うホッコリする味で美味しかったです。
このあと会場に向かい研修の始まりになります。
今回勉強する内容は、
○四つ割りふくまし付け
○寺院の内陣で使用される時の厚畳
でした。
四つ割りふくまし付けとは、
麻の織物(本高宮)を畳縁に使用するために割いて使います。
その時生地を4つに切り分けて使用するのが、
四つ割りとなり、
畳縁を縫い上げていく際に、
畳縁の中に藁を少し入り込ませ畳縁が少し浮き上がった状態で縫い上げる技法が、
ふくまし付けとなります。
この画像は見本となる物で、畳が裏返って状態です。
通常の畳縁よりも幅が広くて畳の側面を隠すくらいの幅です。
この側面は藁が少し側面に回り込んでいるので、
側面の畳縁がプカプカと浮いている状態ですが、
緩くなくピッチリと縫い上がってます。
下の画像は裏面になります。
藁も関東よりもネジってますし、糸も斜めに掛かる様にしてありますし、
畳の角は糸がバッテンになる様に縫い、
框(かまち)畳縁の付いてない部分は、
畳表をギリギリの長さにして藁を足し縫っています。
下の画像は、畳床の加工実演中です。
これは、麻縁となる麻の生地です。
下の画像は、上記の麻生地を畳縁として使う為に包丁での切り方を
似た様な生地を使って実演していただきました。
各自、縁の切り方を練習して順番づつふくまし付を縫ってみます。
全然思った様に出来ずに交代、
しかし、こうやっても出来ない、こうやったらなんとなく出来そうな気がすると、
もう一度やってみて、ほんの少しヒントが見えた様な気がします。
昼間の技能が終わると、
夕飯後に夜学が始まります。
夜学では草座(そうざ)の事を勉強し、
その後、2日目に各班で行う厚畳の進め方の打ち合わせをし、
あとは、いつも通りみんな各々、畳の話で夜が深まります。
上の画像が草座(そうざ)です。
詳しくは浜田先生のページをご覧ください。
2日目は、厚畳を作る前に
𠮷水神社まで歩いて見学
その後に、
金峯山寺を見学、近くで見たらとっても大きな建物にびっくり
建物の大きさだけでなく使われている材料や造りも感動してしまう。
そして、2日目の厚畳の作業を始めました。
畳床に板を縫い付ける為に寸法の確認です。
この画像は対角線を図り歪みの確認中です。
気がついたら作業中の画像あまりなかった( ; ; )
完成した畳と一緒にパチリ
左から奈良の織田くん、葛飾区の須藤くん、私、大阪の田伏くんです。
皆んなで、ほとんどの工程をチョットづつ行い完成させました。
おかげで、上手く出来る出来ないをグループ内で、
共有して完成できたので、とっても楽しかったです。
この日の夜は各々畳の事を話して夜が深まりました。
3日目は鏡という技法を実演していただきました。
この技法を近いうちに、
当店で仲間と復習予定です。
全てのカリキュラムが終わりお片付けが終わり浜田先生のお宅へ皆んなで押しかけ
沢山の展示物を皆んなで見学させていただきました。
皆んなで見学中。
1件の家にこんなに畳屋さんが沢山入っている事考えられないです。w
浜田畳店から大和上市駅までの道です。
前回すごく狭い道を歩いて行ったのでその道目指していたら
普通に車の通れる道を歩いてましたが、
地元の方からお声がけされてチョッピリ立ち話にホッコリ。
吉野川が途中で見えてきます。
帰りにドクターイエローを見る事ができました。
画像少なめですが、とっても楽しく勉強できたTTM奈良吉野でした。
詳しくはTTM CLUB @facebook
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