包丁のヒビ

今回お客様の持ち込んでくださった包丁は、
今まで研いでもらっていたお店が辞めてしまったので、
ググって来てくださいました。

預かった時は、私は不在でしたので、
見た時ちょっと変わった形になっている包丁、
使い勝手よく研いでもらったものなのかな？
それとも、もしかしてヒビが入った事がある包丁？
ヒビなら
こんだけ削り込んであるのでヒビは取れているのでは無いかと

菜切り包丁の元の形はこのような形
（画像が中華包丁みたいに角ばっていてすいません。💦）

この包丁が、下のような形で持ち込まれました。

研ぎ完了して紙を切ると引っかかる💦
よく見ると、
あら、ヒビが残っていた。^^;

小さく刃が捲れているように三角に欠けてます。
ルーペでは見えるのですが、写真ではクラックまでは上手くうつせなかったです。
下の画像のようにヒビが数ミリ走ってました。

ヒビを取るために、徐々に削り込んでいきます。

ヒビを取り切ったのを確認してから、
通常の研ぎで刃を整えて完了です。

お客様の包丁の全体の写真を撮ってなかったので💦
参考画像のみですが、
元の研ぎが菜切り包丁のわりに、
鈍角の急刃になっていたので、
少しシノギの削りを鋭角に研いで完成です。

お返しする時に、お聞きしたら
お母様が大事に使っていた菜切り包丁だそうで、
以前、固いものを切って欠けてしまい、
削り取ってもらったそうです。
肉眼で見た目は、大丈夫でも小さなヒビが残っていたんだと思います。

可能な限り削り込んでヒビを取ったりする事もできますので、
ご相談くださいね。
ヒビや欠け部分を取り除くためには機械研ぎとはいえ、
時間がかかりますので、
お時間に余裕いただけると助かります。