包丁の錆

錆びてしまった包丁 研ぎ

普段使っていない、ちょっと特別な時に使う鉄の包丁って、
シンク下の包丁入れに入れっぱなしだったり、
又は箱に入れたままだったりして、
いざ使おうと思ってびっくりってありますよね。

今回の包丁は、全鋼タイプ。
錆跡をキレイに無くすまでを磨かなくて良いとの事でしたので、
お受けいたしました。

まずは、表面にコビリ付いたサビを大まかに削り取り、
その跡、
錆び取り消しゴムなどを残ったサビを軽く削り取ります。
下の写真はサビ取り消しゴムで擦った後です。

錆びを錆び取り消しゴムで擦っただけ

表面のサビ部分は大分なくなりましたが、表面の細かいサビは取りきれていないので、

次に

中性の錆び取りの溶剤で清掃しました。

錆び取りの薬剤で処理

さっきよりも黒く変色してビックリだと思いますが、
サビが科学反応でこの様な色になってしまいます。
目に見えない暗い細かいサビを処理するために行っています。
溶剤は中性なので、手で触れても大丈夫な物なのに科学変化ってすごいですよね。

キッチン用品に使用OKと書いてありますが、
この後、洗剤でキレイに洗ってから
一度バフにて黒い部分が無くなるまで、全体を研磨します。

バフ研磨なので、表面を滑らかにする程度ですから、
サビの凹みやサビで中まで変色した部分を取り除くことは出来ませんが、
下の画像まで包丁がキレイになりました。

簡易的に磨いて終了

最後は、刃を付けてお終いです。

使用前には必ず、気をつけて食器洗いの洗剤を使ってよく洗ってから使用してくださいね。

注意

錆びは表面だけでなく中まで入り込んでいますので、
かなり削り込んでもダメな位に中まで変色している事もあります。

錆びちゃうと困る包丁は防錆紙で包んでおくとか、
いくつか方法はあると思いますが、
包丁は時々出して使う事により手遅れになりづらいと思います。

普段、使い終わったら出来れば、食器洗いの洗剤で洗って
乾かしてから保管してくださいね。

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