植木ハサミは、花を花瓶に刺したりする時に、
水切りしたりするので、使い終わって綺麗に拭いていても、
植物の成分や水分が残っていて、
汚れていたり、錆びたりしている事が多いですので、
ご依頼頂いた時は、
先ずは、刃の内側や支点部分のサビや汚れのお掃除をします。
刃の内側の錆や汚れを取るだけで、
ハサミの刃の内側がサビや汚れで離れていた部分が近づくので、
有る程度切れ味が戻りますが、
刃先を研磨して、切り具合を確認してから、
拭き掃除して完成になります。
今回の植木ハサミは、預かり時に刃の欠けや凹み部分があったのはすぐに分かりましたので、
この部分の切れ味を戻すことは出来ない事を了承して頂き預かりました。
ハサミの汚れや錆を掃除してみると!
穴の中に違う色の部分がありました。
過去に似た状態のハサミが有った時に、
どうして、この様になったのかをお客様にお聞きしたら、
ボロ切れを切る作業中に通電している電気の延長コードも、
一緒に切ってしまったということでした!
この部分の刃は電気がショートして溶けて無くなってしまうので
当店では、直す事ができませんから、
研いでもこの部分以外で切る事になります。
また、刃の内側の溶けた所以外、
良く見るとサビでポツリポツリと小さな凹みが有ります。
その凹みが刃先に来ると小さな欠けの様になり、
その部分は刃が無い状態になります。
下の画像は刃が溶けてしまった面が見えないですが、
小さな欠けが有る状態ではあります。
コピー用紙や植木が切れる程度には戻りました。
お返しした時に、電気の線を切った事があるか聞いたら、
だいぶ前に切った事があるそうです。
私も子供の頃ニッパーで電気が通っている電気コードを切ってしまい、
ショート(短絡)して、
音と火花と溶けた銅線が玉になって飛び散り
ブレーカーは落ちてしまい。
メッチャびっくりした事を思い出しました。
(ジャージが溶けて穴が空いたけど大事にならずによかった^^;)
ハサミを使う時は、電気の通っている電線などを一緒に切ってしまわない様に気をつけてくださいね。
コメント