使っていて畳床が古くなると、一般的には、当たり前に新しい畳に交換になりますが、
文化財や、畳床に思い入れがあるなど色々な理由で、
ヘロヘロな現在の畳床を使って表替えしたい場合、
締め直し作業(裏締め)をすることで、
可能になります。
記事の内容は先月の事になります。
今回私の母校、東京都畳高等職業訓練校にて、
外部から講師をお呼びして在校の生徒さんたちに特別授業として
行われました。
私は経験者の1人として講師補佐として参加させていただきました。
今回の畳は約100年ほど前の畳なので、
どれくらいヘロヘロなのか確認します。
畳の中央部分が10センチ程弓形に下がっていました。
(ページ下のリンク先で見れます。)
下の画像は、今回の作業をするために作業位置の確認打ち合わせ中です。
まずは、畳床が痩せてしまった分、
藁を並べます。
そして、全体を手縫いで縫っていきますので、
縫う位置確認中。
そして、規則正しく縫っていきます。
全部縫い終わったら、
あとは、足で踏んで糸を締めていきます。
糸を引く力と踏むときの力のタイミングがズレると、
糸が切れたりしますので、
コツを掴むまでは結構しんどい作業になります。
締め終わったら最後に畳床のタワミ具合を確認しておしまいになります。
(画像はページ下のリンク先で見れます。)
足当たりは今まで同様に柔らかいのに、
新品の様な真っ直ぐハリのある畳床に復活しました。
「垂れ下がった畳」、「復活した畳の画像」は、
東京都畳高等職業訓練校の校長先生のブログに掲載されておりますので、
合わせてみていただければと思います。
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