畳屋さんでは上敷(うわしき)を作ることができます。
ホームセンターで並んでいるタイプではなく、畳に使うタイプなので、
い草の量も多く使われています。
框の部分に畳縁をつけるか、織り込んでミシンがけしてしまうかの2種類のご紹介です。
Aタイプ
框に畳縁を縫い付けたタイプです。
1枚で使ったりするのによく作るタイプです。
寸法通りに作るために経糸を瞬間接着剤で固めてから切りますので、
通常使用では全く平気なように作ってあありますが、
丈を長く作って両端からグイグイと引っ張るような使用方法では、
ちょっと厳しいかもしれないです。
Bタイプ
框は折り返してミシンがけしてしまいますので、
縫い糸がちょっと目立ちますが、
畳表の経糸を止め、それを折り返して縫っている分、
引っ張った時は丈夫なので
長い上敷で作ることが多いです。
今回ABの両タイプを作成しましたのでご紹介です。
こちらは、Aタイプ
日本から海外へ引っ越す方から
「い草の匂い」「畳」を持って帰りたい。
畳を持って帰るのは大変だけど、上敷なら引越しの荷物と一緒に持って帰れると、
ご注文をいただきました。
畳表を使用する際は、染土を乾拭きしてから使いますので、
通常はお客様宅で使用前に行います。
今回は梱包したまま海外へ運ぶので、乾拭きをしました。
左側が、から拭き前、右側が、から拭き後です。
乾拭きすると染土がどれるのでい草の艶が出ます。
今回の畳縁はFLATでしか手に入らない黒地に金色の鮫小紋柄の畳縁でのご依頼です。
実際に見るとちょっぴりキラキラした感じが良い感じです。
一畳サイズ176×88を4枚
半畳サイズ88×88を1枚
それを丸めて梱包しました。
残りの畳縁も一緒に梱包して現在住まわれている都内への発送しました。
こちらBタイプ、
框を折り込んでミシン掛けです。
こちらもすぐに使える様に、
掃除機でお掃除してからのお渡しです。
1つのサイズは約2畳分の長さです。
この様に、上敷の加工をうちでは2種類行っています。
作れる最大幅の目安は
関東間サイズの畳表使用・・90センチ弱程度
京間 サイズの畳表使用・・96センチ弱程度
上記サイズよりも幅の狭い上敷は幅を切り詰めて作ることができます。
最大の長さは、関東サイズの在庫品で
中国産の糸引きタイプ 1種 24m程度
熊本産の糸引きタイプ 2種 20m程度
です。
ご相談の際は、
畳表のグレード(使用表により価格が変わります。)
(表替え価格より1畳2000円引きが目安になります。
丈巾の寸法
框のA(縁つけ)B(折り縫い)タイプ
希望の畳縁
を添えてご相談くださいね。
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