2月9日〜11日まで、熊本県八代市へ行ってきました。
どうして畳屋さんが熊本へ?とお客様に聞かれる事があります。
それは、国産の畳表の大半が熊本県で作られており、
い草農家さん、産地問屋さんなどが情報発信、勉強会などが行われているので、
畳屋さんや地元の問屋さんなどが勉強しに行くんです。
畳表、い草の品評会は、
今まで、10月だったので忙しい時期にも被る中なんとか1回だけ行ったこともあるのですが、
今回は、畳屋もい草農家さんも比較的余裕がある、
この時期に畳表、い草の品評会が行われ、
それに合わせて問屋さんや機械メーカーも研修会や交流会など行われました。
その中で今回は、問屋さんの勉強会と品評会見学、
農家さんの畳表の織の研修で熊本へ行ってきました。
熊本到着後に、研修前に、問屋さんへ見学
沢山のい草の畳表も置いて有りますが、
い草ではないですけど、黄金色に輝く畳表
![金畳](https://tatami-hamoto.com/bl/wp-content/uploads/2024/02/1879ae2e802a7ff755aed9bb8626fb10-261x300.png)
本当にピカピカです!
![黄金色の畳表、ピカピカです。](https://tatami-hamoto.com/bl/wp-content/uploads/2024/02/3c4e9ab1dd30a572b4377e7d487da1ba-275x300.png)
こちらは、源氏襖とかでよく見る組子という木工細工です。
寸法で作ってくれるそうですし、沢山の種類があります。
源氏襖の壊れた組子も交換できます。
![組子細工のサンプル](https://tatami-hamoto.com/bl/wp-content/uploads/2024/02/4a3ebd4f4d498684a4e330d7122a87df-1024x604.png)
普通のい草の畳表もたくさんありますが、変わり種の畳表も扱っている問屋さんなんです。
おりを見て、ご紹介いたします。
こちらの問屋さんはこの倉庫の中にい草の畳表が、
何万枚?とたくさん置いあり、
![株式会社トクラに見学](https://tatami-hamoto.com/bl/wp-content/uploads/2024/02/d48c932b045a85fe08e97a040cd400d7-300x203.png)
一枚一枚にするために検品とカット、
カット部分が解れない様に加工して梱包の作業をしてました
その後に研修会場に入り研修序盤を行った後に、
品評会会場へ向かいました。
向かった先で、農林水産大臣賞 優等の早川さんがいらっしゃいましたので、
一緒に撮らさせていただきました。
![優等の早川猛さんと一緒にパチリ](https://tatami-hamoto.com/bl/wp-content/uploads/2024/02/acdd62d54e76592677de9cc508776308-754x1024.png)
会場には、たくさんの畳表が展示されております。
もう、優等、2等、3等と並んでいますが、
全部綺麗でどうして?と思うくらいの僅差?
まあ、それを勉強しにきたので、勉強前には仕方がないところです。^^;
下の画像が会場になります。
奥には、い草原草の部、手前が畳表の部です。
![品評会会場](https://tatami-hamoto.com/bl/wp-content/uploads/2024/02/86d74858e681957a78850822b920cde3-1024x449.png)
みんな、とても真剣に見てます。
農家さんもいらしゃるので、タイミングよければ、
自分の出品した畳表の説明を聞かせてもらえることもあります。
![畳表の優等たち](https://tatami-hamoto.com/bl/wp-content/uploads/2024/02/8790d7a1796ece95a2d0aa69378a03a4.png)
こちらは、原草の部
評価部分として簡単に言うと、
畳表を作る為に選別する前のい草の束を見て
しっかりと身の入りもあり、
い草の表皮がしっかりしており、
草の太さが揃っているか。
そして、それらの良い草が束の大半を占めている。
だそうです。
![い草の部の優等など](https://tatami-hamoto.com/bl/wp-content/uploads/2024/02/817297615720ee50e95a9654e769bf49-1024x708.png)
165cmの私なので、
150cmくらいのい草になるかと思います。
![優等のい草の長さ比較](https://tatami-hamoto.com/bl/wp-content/uploads/2024/02/b56fcc4bd82b899306d5c353ef108a25-547x1024.png)
この長さから必要な長さのい草を抜き取り、
さらに、い草の色、先端の枯れ、虫食い、傷や折れ、
癖っ毛の様にちょっぴり蛇行した草とかを抜き取り、
必要な草だけで織りますので、
この束の全部が畳表にはならないんです。
この後また研修会場に戻り勉強会となり、
夜は、東海機器の内藤会長からお声がけ頂き、
そちらのグループの懇親会にお誘い頂き、
懐かしい方や長年お会いできなかった方と会えたりと楽しい1日でした。
次回2日目に続きます。
コメント