熊本出張 1日目

品評会の畳表の部 ブログ

2月9日〜11日まで、熊本県八代市へ行ってきました。

どうして畳屋さんが熊本へ?とお客様に聞かれる事があります。
それは、国産の畳表の大半が熊本県で作られており、
い草農家さん、産地問屋さんなどが情報発信、勉強会などが行われているので、
畳屋さんや地元の問屋さんなどが勉強しに行くんです。

畳表、い草の品評会は、
今まで、10月だったので忙しい時期にも被る中なんとか1回だけ行ったこともあるのですが、
今回は、畳屋もい草農家さんも比較的余裕がある、
この時期に畳表、い草の品評会が行われ、
それに合わせて問屋さんや機械メーカーも研修会や交流会など行われました。

その中で今回は、問屋さんの勉強会と品評会見学、
農家さんの畳表の織の研修で熊本へ行ってきました。

熊本到着後に、研修前に、問屋さんへ見学

沢山のい草の畳表も置いて有りますが、
い草ではないですけど、黄金色に輝く畳表

金畳

本当にピカピカです!

黄金色の畳表、ピカピカです。

こちらは、源氏襖とかでよく見る組子という木工細工です。
寸法で作ってくれるそうですし、沢山の種類があります。
源氏襖の壊れた組子も交換できます。

組子細工のサンプル

普通のい草の畳表もたくさんありますが、変わり種の畳表も扱っている問屋さんなんです。
おりを見て、ご紹介いたします。

こちらの問屋さんはこの倉庫の中にい草の畳表が、
何万枚?とたくさん置いあり、

株式会社トクラに見学

一枚一枚にするために検品とカット、
カット部分が解れない様に加工して梱包の作業をしてました

その後に研修会場に入り研修序盤を行った後に、
品評会会場へ向かいました。
向かった先で、農林水産大臣賞 優等の早川さんがいらっしゃいましたので、
一緒に撮らさせていただきました。

優等の早川猛さんと一緒にパチリ

会場には、たくさんの畳表が展示されております。
もう、優等、2等、3等と並んでいますが、
全部綺麗でどうして?と思うくらいの僅差?
まあ、それを勉強しにきたので、勉強前には仕方がないところです。^^;

下の画像が会場になります。
奥には、い草原草の部、手前が畳表の部です。

品評会会場

みんな、とても真剣に見てます。
農家さんもいらしゃるので、タイミングよければ、
自分の出品した畳表の説明を聞かせてもらえることもあります。

畳表の優等たち

こちらは、原草の部
評価部分として簡単に言うと、
畳表を作る為に選別する前のい草の束を見て
しっかりと身の入りもあり、
い草の表皮がしっかりしており、
草の太さが揃っているか。
そして、それらの良い草が束の大半を占めている。
だそうです。

い草の部の優等など

165cmの私なので、
150cmくらいのい草になるかと思います。

優等のい草の長さ比較

この長さから必要な長さのい草を抜き取り、
さらに、い草の色、先端の枯れ、虫食い、傷や折れ、
癖っ毛の様にちょっぴり蛇行した草とかを抜き取り、
必要な草だけで織りますので、
この束の全部が畳表にはならないんです。

この後また研修会場に戻り勉強会となり、
夜は、東海機器の内藤会長からお声がけ頂き、
そちらのグループの懇親会にお誘い頂き、
懐かしい方や長年お会いできなかった方と会えたりと楽しい1日でした。

次回2日目に続きます。

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