畳にも床暖房の様に暖房畳というものがあります。
暖房畳は、畳自体が発熱する様に加工された物もありましたが、
今回は、畳の下の床部分を発熱させ
畳の上面まで温かみが上がってくるタイプになりますので、
通常断熱性のある畳の芯材を、
熱を通しやすいタイプの芯材での施工になります。
畳表の下は紙で出来たクッション材のおかげで、足当たりは少し柔らかく感じます。
薄茶色が熱を通すメインの芯材です。
下の画像は、断面です。
そして、こちらが敷き込み完了した所です。
右上にチラリと見える大紋の厚畳は今までの物は重いとの事で、
お掃除の時に楽な様にと、
略式と本式混合仕様で、
軽量化重視の、上面には天然素材のケナフクッションを入れた
特別バージョンです。
こちらは廊下の畳です。
縁無しで縦横で敷き込んであります。
奥が階段なので、
階段の際の畳は滑りづらい様にと
階段の下と上は同じ向きにあえてしました。
階段下の畳です。
玄関方向を見た所です。
ヘリ無し畳を縦横交互の入れてありますので、
色違いに見えます。
上の施工内容を住職さんに説明するために、
簡単ですが、緑色は通常の畳を例として、
説明させていただきました。
そしてこの畳は、厚さが2センチちょっとしかないのですが、
歩いた時の足当たりを考えて、
インシュレーションボードの上に、
10mm天然クッションのケナフボードを上面に入れた、
柔らかバージョンの畳なんです。
歩くと直ぐに分かります。
こちら、ケナフボードの表面画像です。
下の画像は、
今回使用した畳床とはちがいますが、
当店で通常使っている天然素材クッションタイプの断面画像です。
一番上が「ケナフボード」10mm
インシュレーションボード15mm
ポリスチレンフォーム20mm
インシュレーションボードの10mm
55mm厚4型タイプです。
廊下の畳の芯材は、
10mmケナフ+10mmインシュレーションボード+調整材で
22ミリ厚の床を使用しました。
今回は、住職さんのご提案で実現した
人に優しい畳の施工でした。
ありがとうございました。
この様な施工など、ご相談いただければと思います。
コメント