畳の床繋ぎ

8畳の真ん中に炬燵なので、細かい畳

今は余り使わない技術の1つですが、
昔はお茶の炉を使わなくなったから繋いで欲しいとか
良くあったそうです。

そんな床繋ぎをちょっとご紹介。

お客さんから、
今後、炉や炬燵を一切使わないと相談され、
畳床がしっかりしている時は、
繋いでしまう提案する時あります。

今回、その滅多にない事だったので、パチリと数枚撮ったのでご紹介です。
今回は8畳の真ん中に1畳の丈の小さいサイズの堀炬燵なので、
丈の小さな畳を2枚繋ぎ、
両脇の細長い畳を幅繋ぎしました。

丈繋ぎ中

これが丈を繋ぐ畳です。
畳の裏面になります。
両側にこの小さい畳を縫って繋ぎます。
繋ぎ目に藁を並べているのは、
畳は敷く時に敷き込みやすいように、
畳の下側は少し小さくなるように切り落としてますので、
その分の藁を隙間に差し込んだり、薄くなる分少し藁を足し、
縫って繋げます。

縫い方は、一方向で右から左へと縫っていき、
今度は、左から右へと縫った糸の間を同じように縫っていきます。
縫い終わったら畳床を踏みながら縫った糸を締め込んでいきますと、
畳床がガッチリと繋がります。

こちらが表面になります。
同じ方向から縫って往復すると表面は糸が交差するようになります。

丈繋ぎ完了

こちらは、幅繋ぎ
ぬい終わった直後です。
ズレないようにと刺した待ち針を数本残した状態でパチリ

幅繋ぎ縫った直後

こちらも同様に、足で畳床を踏んで糸を締めていきます。

幅繋ぎ裏面、糸締め完了

これで、畳床の繋ぎは完成です。
表面はこのような感じです。

難しいところは、
畳床の繋ぎ目が凹んだり出っ張ったり、
しっかり縫って締めても繋ぎ目が柔い感じになったりと
しないように注意して作業するところです。

幅繋ぎ表面

この後は、畳を引き上げる前に寸法確認してありますので、
その寸法になるように畳床を調整して新しい畳表をつかって、
普通の表替えのように作業して終わります。

今では、時間短縮できる新畳に入れ替えが普通なんだと思いますが、
お客様にご了承いただけた時は、技術を残す事と滅多にやらない作業をする事が、
できるのも楽しみとして、やらさせていただいてます。

畳の完成品と敷き込み後の写真は普通の間の詰まった8畳間の写真だったので、
撮ってないんです。^^;
すいません。

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