障子の張替って簡単に言うと、
1、古い紙を剥がす。
2、糊をつけて新しい紙を貼る。
3、余計な部分の障子紙を切り取る。
と工程的には、3つ位な感じなんです。
一般的な糊で貼られた物は、
古い紙を剥がすには水で障子紙が糊で着いている部分を湿らせ、
糊が水分で柔らかくなってから古い障子紙を剥がします。
無理やり剥がすと木がめくれてしまったりしてしまいます。
こちらの障子は、古い糊と古い障子紙が所々残っていたのが結露でカビてしまっていました。
出来るだけ古い糊とカビ、汚れやを無くすために、
刮げ取ってから桟の継ぎ目などをブラシや全体をスポンジなどを使い水洗いました。
水切り中
ある程度水切りが終わったら、完全に乾くまで、
直射日光の当たらない風通しの良い所で自然乾燥させます。
完全に乾燥したら際の木の毛羽立ちなどをサンドペーパーでならします。
少しでも湿った状態だとサンドペーパーで擦ると毛羽立ちが無くならないんです。
この様になる原因の1つは、
障子紙を剥がす際に糊が柔らかくなる前に無理やり剥がすと、
なりやすいです。
また、木を水洗いすると多少毛羽立ちは出る事はあります。
それを、サンドペーパーである程度平にならします。
余りやり過ぎると桟が細くなってしまいます。
また、この時に骨の継ぎ目にガタつきがある場合は、
ガタつきを無くす様に修正します。
今回の桟はガタつきがなかったので、
後は削りカスはエアーで飛ばし、濡れ雑巾で吹き上げます。
そして、糊をつけて
この画像は、
同じ日に行っていた違う家の障子の糊付け作業ですので、
建具が違います。
糊つけして障子紙を貼り、余分な部分を切り取り、
乾燥させて完成です。
この障子紙は、糸入りなので普通の障子紙の11倍強度の雲龍柄です。
室内側に雲竜があるので夜は室内の電気で反射して柄がひかり、
昼間は外の光で柄が影になるので、
1粒で2度美味しい感じがします。
下の画像は普通タイプの雲竜柄で、
部屋の外側になる方からで、
貼って、ただいま乾燥中です。
コメント