丈夫なカラー障子

障子

本来の障子は外から強い光を和らげ、
夜は照明で障子全体が白くなるために部屋も明るく感じ、
障子紙自体が調湿性を持っているモノなのですが、
どうしても、
破れづらいものが欲しいとか、
雑巾で拭けるとか、使用条件で優先する機能があると思います。

その様な特徴など多種多様の中で、
子供のいたずらやペットに耐えられるからと、
店舗とかでよく使われる。
とても丈夫な障子紙ですが、
経年劣化でセロテープを剥がす際に表面が剥がれてしまったので張り替えのご依頼でした。

表面にセロテープを貼って剥がしたら一緒にフィルム面が剥離して剥がれちゃった。

この障子の場合は、和紙を塩化ビニル樹脂でサンドした物なので、
障子糊で貼り付ける物ではなく、
専用の両面テープで貼られている事が多いです。
張り替えも、
普通の障子紙の様に水で濡らして糊を柔らかくして剥がす方法ではないです。

しかし、前回の施工は、おそらく一般的な透明なボンドで貼り付けられていたので
剥がすのにちょっと別の方法になりますので、
時間がかかってしまいました。^^;

話はもどりまして、今回は、壁の色に合わせて
丈夫なカラー障子紙?での張り替えしました。
今までと同じ様に丈夫な雲竜模様のモノだったのですが、
日本の色シリーズの15色ある中の
濃藍(こいあい)と言う色を使いました。

建具のサイズは長さというか幅が240センチほどあります。

濃藍色の障子ワーロン外から部屋だけの光で見るとこの様な感じ

材料のサイズ的に、1枚張りする事ができないので、3分割

サイズ的に3枚幅繋ぎ裏なりますが、
壁の色と同系色なので統一感バッチリ。

部屋の壁と合わせて紺色ですが、
昼間は、外の光が差し込んでいるので、思ったよりも暗くならずに、
夜は、照明だけになるので、壁の色に近い色に見え落ち着いた感じになるかと思います。

外からの光で紙の質感も感じる事ができます。

色々な色があるので、壁の色に合わせたり、
アクセントカラーとして入れたり、
モンドリアンぽく使うのも面白いかもしれませんね。

日本の色シリーズ(ワーロンシート)

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