本来は、襖が、ここまでなってしまうと、
芯材からの補修が広範囲になりますから、
芯材を新規の物に替えるか、
まるっと、新規の襖になる事が多いかと思いますし、
私も新規を、おすすめいたしますが、
今回のお宅の襖は、
猫ちゃんが穴を開けてしまった襖になります。
貫通している穴柄で入りしていたそうですが、
イタズラする猫ちゃんも、
もう亡くなってしまったので、
そんな思い出深い襖のは、交換ではなく修理して張り替えする事になりました。
まずは、古い襖紙を取り除いて、
芯材を固定している紙も浮いていたり穴の空いてい紙を取り除きました。
こちらは、表面
そして、こちらは裏面になります。
クリーム色の紙は、「漉き合わせ」という紫色の薄い紙が貼られた2層の丈夫な紙で大きな穴をふさぎます。
襖の裏面で使われている雲華紙で補修したところは、小さな穴などをふさぎますけど、
切り落とし等で塞いでいますからマチマチです。^^;
補修した表面
補修した裏面、引手の穴もふさぎました。
これで、芯材の補修が終わり、
反りが生じてなければ茶チリを貼って襖紙を張っていきます。
しかし、乾燥したこの状態で芯材に反りが出ている時は、
反りを直してからになりますが、
今回は反りも出なかったので、
反りや骨の直し方は、また次の機会にでもご紹介できればと思います。
当店に襖のご相談の方は、一度「襖のページ」を読まれていただけると幸いです。
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