穴の空いた襖修理

穴の空いた襖 表面

本来は、襖が、ここまでなってしまうと、
芯材からの補修が広範囲になりますから、
芯材を新規の物に替えるか、
まるっと、新規の襖になる事が多いかと思いますし、
私も新規を、おすすめいたしますが、

今回のお宅の襖は、
猫ちゃんが穴を開けてしまった襖になります。
貫通している穴柄で入りしていたそうですが、
イタズラする猫ちゃんも、
もう亡くなってしまったので、
そんな思い出深い襖のは、交換ではなく修理して張り替えする事になりました。

穴の空いた襖 裏面

まずは、古い襖紙を取り除いて、
芯材を固定している紙も浮いていたり穴の空いてい紙を取り除きました。

こちらは、表面

穴の空いた襖 表面の中でボロボロの部分を取り除いた状態

そして、こちらは裏面になります。

穴の空いた襖 裏面の中でボロボロの部分を取り除いた状態

クリーム色の紙は、「漉き合わせ」という紫色の薄い紙が貼られた2層の丈夫な紙で大きな穴をふさぎます。
襖の裏面で使われている雲華紙で補修したところは、小さな穴などをふさぎますけど、
切り落とし等で塞いでいますからマチマチです。^^;

補修した表面

穴の空いた襖 表面の中でボロボロの部分を修理した状態

補修した裏面、引手の穴もふさぎました。

穴の空いた襖 裏面の中でボロボロの部分を修理した状態

これで、芯材の補修が終わり、
反りが生じてなければ茶チリを貼って襖紙を張っていきます。

しかし、乾燥したこの状態で芯材に反りが出ている時は、
反りを直してからになりますが、
今回は反りも出なかったので、
反りや骨の直し方は、また次の機会にでもご紹介できればと思います。

注意

今回の様な襖は、
襖の補修しての張り替えは、私は興味があるので、
補修を受けておりますが、
当然、時間と補修費はかかってしまいますし、
枠の傷も色を塗ったり、掃除したりして組み上げても出来上がりは、
新品同様になるわけではありませんので、
本来は新規がおすすめです。

お店ごとに、作業の方針は違いますから、
ご依頼予定のお店に、作業内容など、
ご相談される事をおすすめ致します。

当店に襖のご相談の方は、一度「襖のページ」を読まれていただけると幸いです。

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