2月15日は、静岡県磐田にある襖工場の見学と建具の勉強会に参加してきました。
まずは工場見学で建物の大きさにびっくりでした。
工場の中には、たくさんの材料と襖や板戸を製造するための機械など、
まずは、襖の芯材です。
この様に細かく骨が入っているので紙の張力にも負けない作りとなっています。

色々なサイズに対応できる様に工場内には、沢山のサイズ違いのものが置いてありました。
四角には、隅板とか火打ち板が入り、強度をあげています。
この後に最近主流になっているチップボール紙が骨の両面に貼られ、
襖の芯材の完成になります。
下の画像は、フラッシュ戸とか、板戸と言われる中身です。
中の骨は襖より少なくいですが、両面に板を貼る事で形成されます。
板戸は片面に襖紙を貼る事もあります。
その際は紙の引っ張り力に負けない様に、
両面板の場合と、仕様により細かく使い分けの工夫をされておりました。

どの様なことかというと、
片引き戸では壁が色々な理由で膨らんでくると隙間がなくなり擦ってしまいますし、
2本引戸と3本引き戸では各々、室温や湿気の影響で反りが生じるのを計算して、
微妙な調整をしているそうです。

図面では大げさに表しております。
このあとは座学では、建具の採寸方法や気をつける所、

またクローゼット等の折戸で手を挟んでも大丈夫な、
クッション折戸とクッションが入ったドアの説明、
結構お子様が、そばにいるのを気が付かずに、
クローゼットやドアを閉めようと思った時とか、
事故は少なくはないかと思います。
また、
既存の襖をクッション折戸に変更方法、
障子のない窓に障子を設置する方法、
押入の中の湿気を襖を締めた状態でも、上下の穴により、
通気する事ができるエアリング襖、

障子の組子の注文時の気にかけなくてはいけない事など、
盛りだくさんの内容でした。
襖、障子の新規、クッション折戸などのご相談は、
お尋ねくださいね。
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